11月初旬にスリランカから来日した「スリランカ・ウェスタン・プロビンス連合クラブチーム」U19の選手たちが栃木県立佐野高校を訪れ、佐野高校の生徒(以下、佐高生)との国際交流会が行われました。
今回のプログラムは英語で行われ、前半のメインは「14の質問とタスクを使ったワークショップ」、後半は佐高生が企画した「ゲームによる交流歓迎会」が開催され、大変盛況な国際交流会となりました。
冒頭では、赤羽校長の英語のスピーチや、佐高生からの「全編英語スライド」による佐野市の紹介で、お互いの緊張も直ぐに解けた様子。
来日してからずっとクリケットの試合と練習に時間を費やしてきたスリランカ選手陣も、この日はリラックスし終始笑顔でした。
前半のワークショップでは、いくつかの質問をもとにスリランカ選手と佐高生が交流。その質問をご紹介します。
・Please share your feelings after listening to the Japanese students :Please discuss within each group and write your feelings on the tag. (スリランカU19の選手に向けて)日本の学生から聞いた話の印象を共有してください。
・Which are the recommended places to visit for Japanese tourists ?
:Please write your best 3 places on the tag and put it on the map.
(スリランカU19の選手に向けて)日本の観光客に向けておすすめできる場所を教えてください。
・Please explain what do you know about Japan (imagination is okay)
:Please write on the tag and put it on the vacant space of the map.
(スリランカU19の選手に向けて)日本について知っていることを説明してください。
・If you have any questions about life in Sri Lanka, please ask.
: Please write on the tag and put it on the vacant space of the map.
(佐高生に向けて)スリランカの生活について何か質問があれば聞いてください。
・Do you have a girlfriend ?
: Please explain what kind of girl you like.
(スリランカU19の選手に向けて)ガールフレンドはいますか??
・1 Japanese student from each group will share their group’s ideas and discussions with everyone.
(佐高生に向けて)誰か一人、グループで話し合った内容をみんなに共有してください。
後半の佐高生企画のゲームは、「ジェスチャー」や「間接表現」を用いて単語を当てるというゲーム。
佐高生が準備してくださった「日本のお菓子」を一緒に楽しみながら、6チームに分かれて競い合いました。
会の最後には、スリランカ選手と佐高生の交流が深まり、離れがたい様子。お互いに写真撮影をしたり、連絡先を交換し合ったり、言葉や文化の違いを超えて、親交を深めた良い時間となりました。
スリランカU19選手と佐高生から頂いたコメントをいくつかご紹介します。
・スリランカU19選手の感想
1.Rahul Gunadekara(キャプテン)
It’s amazing program for me and never facing such a situation before.
I learned lot of things about the Japan and Sano city because of this school visit.
今回のプログラムは、私にとって、これまでにない驚きの内容でした。
この学校訪問で、私は日本や佐野市について多くのことを学びました。
2.Movin Subasinghe
That’s program make me surprise how Japanese students are like to study English and culture of Sri Lanka.
Before I come to Japan l thought that the Japanese peoples are selfish and strong but after the school visit l feel they are the most friendly peoples in the world.
このプログラムによって、日本人学生が英語やスリランカの文化を勉強するのが好きだということに驚かされました。
日本に来る前は、日本人は自分本位で強情だとおもっていましたが、学校訪問後は世界で最もフレンドリーな人々だと思いました。
3.Shehan Fernando
I like to Thanks principal and staff for organising such a nice event for us. I am not good with my studies in my school but programs like this is the best way to learn culture of others and languages in the world.
I am studying boys school in Colombo therefore never got any chance to chat with girls next desk it’s amazing feeling in my life. After this program I think the Japan schools are the best schools in the world.
私たちのために、このような素敵な場を与えてくれた校長先生や、スタッフに感謝します。
私は学校で勉強するのは苦手ですが、このようなプログラムは、世界の人々の文化や言語を学ぶ最良の方法だと思いました。
私はコロンボの男子校で勉強しており、学校で隣の机の女の子と会話する機会がなかったため、驚きを感じました。このプログラムの後、日本の学校は世界で最高だと思いました。
・佐高生の感想
2年女子 関谷 さん
交流会を通して、お互いの国の様々な文化の違いや共通点を知ることができました。スリランカの選手の方々と貴重で、楽しい時間を過ごすことができてとても良い経験になりました。
2年男子 藤沼 さん
この交流会はスリランカやクリケットのことをより深く知るだけでなく、佐野市には世界に誇れる「佐野市国際クリケット場」があるというアピールポイントを持っていること、更にそれを活かそうと尽力してくださる外国の方が多くいることを知るいい機会になりました。参加して本当に良かったです。
2年男子 店網 さん
今まで学んできた英語を活かして、実際にスリランカの選手たちと互いの国の魅力を教え合うことができたことは、とても貴重な体験でした。彼らとの会話を通して、国際理解をする楽しさを学んだだけでなく、文化を発信するうえで、日本人としての責任を実感しました。これから更に多くのクリケット選手が佐野市に来るので、今回の交流を第一歩に、様々な国から来た選手の方々と積極的に関わっていきたいです。
文化や言語の違いを自然に受け入れ、楽しむことができる若い世代の後ろ姿は頼もしく、多文化社会の実現は、すぐそこまで来ていることを感じられる時間となりました。先生や引率のスタッフも良い刺激をもらえたと思います。
スリランカU19の選手の皆さん、そして佐野高校の生徒の皆さん、お疲れさまでした!そして、ありがとうございました!
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